第18章 ☆Story16☆ 海デート?
太輔が休んでいる頃のゆりは……
「ふぅ……ああ!」
「っ!?
ゆりちゃん、急に何……(苦笑)」
ゆりの声に驚く吾郎。
「っい、いえ……」
(ユウをすっかり忘れてた……汗
パパのところに置きっぱだった!)
ここでようやくユウのことを思い出したゆり。
ゆりは太輔の方へ目を向けた。
「……ぁ、いた……てか、あのピンクのテディベア……」
(あのぬいぐるみ、もう一つのママのやつだよね?
なんでパパも持ってるんだろ……)
ゆりが不思議に思っているとタイスケがやってきた。
「ゆりちゃ〜ん♪
今度は何して遊ぶ?」
「ぁ、藤ヶ谷さん……」
「なんかテンション低くな〜い?
んじゃ海入ろ♪他のみんなも泳いでるし!」_グイッ
「っぁ、ちょ!」
タイスケはゆりの手首を掴んで海の方へ引っ張っていった。
「あ〜あ……ゆりちゃん連れてかれた……」
吾郎はちょっと残念そうにした。
「……。」
「憲吾、俺らはどうする?」
「喉が少し乾いた、自販機のとこに行ってくる。」
「んじゃ俺も水分補給!」
憲吾と吾郎は飲み物を買いに行った。
海に入っていったゆりとタイスケは……
「それにしても、ゆりちゃんって泳ぐのやっぱ苦手そうだったね笑」
「っ……三船さんに手伝ってもらったのでもう怖くないですから!」
「ふぅん……ねぇねぇ!」
「なんですか?」
「あっちの方に大きな岩あるじゃん?」
「ありますね……」
「ちょっとそこまで泳いでみようぜ!」
「えぇ……別に、いいですけど……」
(以外と距離がある……)
「それにしても、さっき見てたけどゆりちゃんってクロールしか泳げないの?」
「えっと……平泳ぎとかも一応できますけど……」
「海で泳ぐ時ってさ!平泳ぎの方が楽なんだよ、クロールとかよりさ!」
「へぇ……」
「いけそう?」
「まぁ、なんとか……」
「んじゃ決まり!」
こうして2人は少し遠い先にある岩を目指し泳ぎ始めた。