第18章 ☆Story16☆ 海デート?
憲吾に手を引かれちょっと沖の方に行ってみるかゆり。
「っ……」_ギュッ
(ここまで来た事ないからすごく緊張する……)
「大丈夫か?」
「っは、はい……」
海水はゆりの胸あたりまで届く位置に来ていた。
「っ……」
(歩くだけでこんなに緊張するとは……汗)
「ちょっとこの辺にしとくか……大丈夫か?」
「っはい……(苦笑)
ふぅ……」
「……本当に大丈夫か?」
「っ私は大丈b‥_ザップ〜ン!…っきゃ!」
ゆりが言葉を言う前に突如波に飲まれたゆり。
頭から海水を被ったゆり、あっという間に頭がずぶ濡れとなった。
「っ……大丈夫か?」
「っは、ははは……(苦笑)」
「っ……前髪、乱れてるぞ。」_そっ…
「っ……///」
目元にかかった前髪を直す憲吾。憲吾は丁寧にゆりの前髪を直してくれた。
ゆりは再び胸が高鳴った。
「一気に濡れたな……」
「す、すいません(苦笑)」
「気にするな……お前、泳げるのか?」
「っえっと……クロールくらいなら……でも正直海で泳げる自信はあまりないです……」
「そうか……」
「泳げたらいいなーっては思います……でも、ちょっと怖いです……」
「……わかった、」
「へ……?」
憲吾はゆりから離れた浜辺側の場所へ歩き出した。
「っぁ……」
そして5メートルほど離れたところで止まった。
「とりあえず、ここまで泳いでみろ。」
「っ……」
「泳ぎだけだったら、ある程度泳げるんだろ?
とりあえず、俺のところまで泳いでみろ。」
「っ……はい!」
ゆりは深呼吸をし憲吾の所までクロールで泳いでみることに、
「っ……」
(プールと同じ感覚で泳げば、そこまで怖くない……?)
とりあえず泳ぎ続けるゆり、そして……
_ゴツンッ!「っんぐ!」
ゆりはごつんと頭をぶつけた。
「ふっ……泳ぎ過ぎだ(苦笑)」
「ぷっはー!……っすいません……!」
「普通に泳げるみたいだな、なら大丈夫だろ」
「っ……///」
(恥ずかしい……)