第18章 ☆Story16☆ 海デート?
和真から解放されたタイスケ、だがまだ震えが止まらなかった。
「ははっ笑
九条は元不良だからな、震え上がるのも無理ねぇよな笑」
笑いながら言う陸。
「も、元不良……汗」
(どおりで……汗)
「さぁてこの2人は怖いからさっさと行こうか笑
ゆりも行きな?」
「「は、はい……」」
ゆりとタイスケは呆然としながら荷物を置きに更衣室へ向かった。
「……若いねぇ笑」←
「……おい神城、」
「なんだ、九条……あいつに言いたいことがあるなら、また後ででいいだろ?」
「……。」
「まーさかキスしようとしてた2人があの2人とはな笑」
「「キスしようとしたんじゃねぇ、アイツが迫ったんだ(怒)」」←
同時にハモる太輔と和真。
「ハモった〜笑
2人とも顔怖っすよ〜?せっかく海に来たんだから、楽しもうぜ?」
「「……。」」
「ほーら、行こうぜ!」
陸は2人の背中を押し、更衣室へ向かった。
_女子更衣室
「……あ、三船さんから返信きてる!」
服を脱ぎ水着姿になるゆり、ちょうどスマホを確認した時には憲吾から返信が来ていた。
【吾郎は海で泳いでる
俺は日陰のほうで休んでる】
「ふふっ……なんか、らしいな笑」←
ゆりは必要なものとユウを抱き砂浜に出る。
「さて、ここで一旦藤ヶ谷さんと……パパ達、待ったほうがいいのかな?」
『さぁ(苦笑)
その時の成り行きに任せるしかないんじゃない?』
「だね……」
_男子更衣室
「さて、余分な荷物はロッカーに入れたし、あとはゆりちゃんと楽しむだけっと!」
「ゆりと何楽しむんだー?」
「っ!?」
背後からの声にゾワっと背筋が凍ったタイスケ。
そして恐る恐る後ろを振り返る。
「く、くくく九条、さん……汗」
冷ややかな視線を送ってくる和真。
その隣には呆れ顔の太輔と笑っている陸の姿もあった。
ちなみに3人はすでに水着になっている。
太輔は水着の上からパーカーを羽織っており、ユウそっくりのぬいぐるみも抱きかかえていた。
「ぬ、ぬいぐるみ……」