第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
「っそんな……」
『だが、ゆりたちの学校へ派遣しゆりたちを始め、子供達を守ることができる……
また、これはあくまで実験のようなものらしいからな……』
「っ実験って!
それ、ゆりちゃんたちを危険に晒すってことじゃ!!」
『涼介、落ち着きなさい。
あくまでそれは、子供達に危険が迫った時だけだ。
まぁ、あの子たちの安全をパトロールしていると考えてくれれば良い。』
「……SP、みたいな感じなんですか?
普通の教師には、そういった能力はありませんから……」
『そう解釈してもいいだろ……』
「それじゃ、その仮面ティーチャーっていうのは誰とかは……」
『生憎、それは私も知らされてはいない。
櫻井さんは知っているようだがな……だが、その仮面ティーチャーという教師は夏休み明けにゆりたちの学校へやってくるだろう……』
「そう、ですか……」
(そういえば、陸くんは夏休み明けから派遣される……ってまさか陸くん!?
……って、んなわけないか……あくまで陸くんはコーチだし……)
『とにかく今は、ゆりや、子供達に身の危険が迫らないことを祈るしか我々にはできない……
涼介、お前はゆりだけでなく、愛美や他の子供たちを守らなくてはいけない立場だ。
しっかりと、役目を果たすんだぞ。』
「はい、存じ上げております。
ゆりちゃんたちは、マネージャーである僕が責任を持ってお守りします。」
『頼んだぞ。』
こうして電話を切り……
「……はぁ、カッコつけちゃったけど俺の責任重いなぁ(苦笑)
でも、俺は片桐社長や美澤社長の期待があってここにいるんだ。
その責任はちゃんと果たさないとね……」
涼介は再び胸に刻み、ゆりたちの元へ戻っていった。
「涼介さんお帰りなさい!
今日のロケ弁すごく美味しいですよ!」
「ありがと笑
ゆりちゃん、藤ヶ谷くんに変なことされないように気をつけるんだよ?
あと、羽目を外しすぎないこと」
「はい笑」
「山田さん冗談キツイなぁ(苦笑)」
「んん〜?(黒笑)」
「ひっ!?」
(最近の山田さん怖すぎ……汗)
タイスケはすっかり涼介に怯えるのだった。