第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
『実は、ゆりの件について何だがな……』
「っゆりちゃんの?
もしかして……ヤラカシについてですか?」
ちなみに班田の件に関しては栄吉を始め、Annieの中にも数人事情を知っている者がいる。
『あぁ。その件について、櫻井さんにも相談したんだ。』
「櫻井さんに……」
(あの人の本職は警視総監……前にも、俺らだけじゃ解決できなかったヤラカシ事件を解決してくれた人だ……
もしすぐにでも肩をつけられるなら……)
『実は政府で、極秘プログラムというものがあって……私も具体的には知らされていなんだが……』
「政府の、極秘プログラム……?」
『……仮面、ティーチャー……』
「仮面、ティーチャー……?っなんですか、それ……
仮面ライダー的な何かでしょうか……?」
『仮面ティーチャーは政府から特別派遣されている教師だ。
藤ヶ谷くんや、北山くんのような普通の教師ではできないこと……』
「藤ヶ谷さんたちには、できないこと……」
『今の日本社会では、基本的に教師から生徒への暴力は禁止されているだろう?
だが、この仮面ティーチャーという教師はその暴力が許されている。
不良生徒を、構成するためのプログラムだ……。』
「っそれとこれと何が……っ!
まさか、班田っていう高校生を仮面ティーチャーに……」
『だとは、思うが……そう簡単に更生させられる相手ではないようだ。』
「っそんな……」