第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
_第1会議室
「お好きな席にお座りください。」
ゆり達は順々と座っていく。それぞれメンバーにはマネージャーが隣に座っており、
ゆりの隣には涼介が座った。そしてもう反対側の席には……
「おっは〜ゆりちゃん♪
隣座ってもいい?」
「ぁ、藤ヶ谷さん……どうぞ……」
安定のタイスケが隣に座ってきた。そして座るなり、涼介は黒い笑みをタイスケに向けた。
「しばらくの間よろしくね藤ヶ谷くん(黒笑)」
_ビクッ!「山田さん、怖いっすよ……大汗」
「それは君がいけないんだろぉ?
君が必要以上にちょっかいかけるから(黒笑)」
「ヒェェっ!!(大汗)」
「りょ、涼介さん……汗」
こうして新番組の打ち合わせに入り、進行は海斗を中心に進められた。
「番組名は、『アイ★チャン』。以前にも話しましたが、
ドルチェさん主体の番組であり、他のグループの皆さんには、
ローテーションで週ごとに出演してもらう形になります。」
「ちなみに番組でやる内容などは?」
ヒロミツは早速海斗に質問をなげかけた。
「内容として、以前放送されていた『モデルーキー』の進化版ということで
内容的にはモデルーキーと似たり寄ったりのものになるかと思います。
特に目玉コーナーとなるのは胸きゅんラブシアターになるかと。
こちらのコーナーには、ブラッシュとキスマイを中心にドルチェの皆さんとやる感じになるかと思います。」
「なるほど……」
_ボソッ「なぁなぁ、あの財前寺海斗ってやつ羽流と歳変わんねーらしいぜ?」
獅衣留は周りに聞こえない程度に、隣に座る魅月に声をかけた。
_ボソッ「みたいだな。見かけは獅衣留みたいに童顔なのに、中身ははるかにしっかりしてるな。」
_ボソッ「ぬっ……それどういう意味だよ……」
_ボソッ「そのまんまの意味。そんなこと言ってると、羽流に殴られるぞ。」
_ボソッ「羽流は後ろにいるから大じょ_ドコッ!…っぶ!」
突如獅衣留の後ろから拳が落ちてきた。
_ボソッ「聞こえてるぜぇ……?このクソ餓鬼ども(怒)」
「ひえ!」
物凄い形相で睨んでくる羽流に身を縮こませる獅衣留。
こうして話は進んでくのであった。