第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
そして集合場所には番組に出演するドルチェ、バタフライのほとんどのメンバーが揃っていた。
「おはようみんな、随分早いね。」
「おはようゆり!
私もついさっき来たばかりだよ!」
「来海が私より早いってめずらしー……」←
「私だってたまには早起きしますよーだ!笑」
「はいはい笑
涼介さんがくるまで、もう少し時間あるね。」
「そうね……そういえばゆり、」
「ん?千鶴、どうしたの?」
「さっき、バタフライのみんなから聞いたんだけど、
今週の土曜、藤ヶ谷さんと海行くって?」
「え!?
ゆうゆう、他のメンバーにも喋ったのね(苦笑)」
「いろいろ話してるうちに自然とね笑
んでそのことなんだけど!」
「……?」
「私たちも、その日海に行くことにしたからよろしく。」
「……へ?」
千鶴のあっさりとした回答にキョトンと固まるゆり。
「まさかその日はだーれも仕事入ってなかったの笑」
バシバシとゆりの背中を叩く来海。
「まぁ私たちが行く一番の理由は、ゆりが藤ヶ谷さんに変なことをさせられないようにするため。」←
「っちょちょなぎ!
まさか、藤ヶ谷さんから私を守るために……?汗」
「海行くのはもちろん楽しみだけども、うちのエースに何かあるのはいけないしね。」
「あ、ははは……そりゃ、どうも……汗」
(って待て待て……そりゃあ藤ヶ谷さんから守ってくれるのは嬉しいけど……
てなると、三船さんともそこまで一緒に入れないってことじゃ……)
ゆりはメンバーたちの言葉が嬉しかったが、それよりも憲吾と話す機会が減るのではと不安になった。
それから5分後、涼介が集合場所にやってきた。
「よし、みんな揃っているね?
スターズTVに移動するから、みんなマイクロバスに乗って!」
「「は〜い!」」
ドルチェとバタフライの面々はマイクロバスに乗り込み、スターズTVへ出発させた。