第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
「何だよそれ……」
百合の思いがけない言葉に少し戸惑う太輔。
「原宿の時もそうだったけど、何なんだよ面白いことって……
お前には予知能力でもあんのか?」
『んん〜……わかんない♪』
_ズコッ「ないんかい!」
『それに、海に行くのは私たちだけじゃないよ。
たb‥_プルルルル〜…太輔!スマホ鳴ってる!』
「……誰だって、九条から?
何だ急に……ピッ…もしもし九条?急に何だ。」
『よぉ〜』
「九条、急に電話なんてどうした?」
『いやぁさ、さっきたまたま神城と会ってよ』
「陸と?」
『今近くのカフェでお茶飲んでんだけど、海水浴行くーみたいな話出ててよ。』
(何でこのタイミングで海水浴の話……)
「それがどうかしたのか?普通にお前らで行って来ればいいだろ……」
『どうせだったら神城、お前も誘いたいんだってよ。
娘とも会えず寂しいだろうからって笑』
「っ余計なお世話だ!
俺は別にっ……寂しい思いなんて……」_チラッ
太輔はホームビデオを見る百合をちらっと見た。
_ボソッ『ここはイエスって言って!』
「……。」
『素直になれよ、お前だってうち帰ったら一人だろ?
どうせ今度の土曜は仕事ねぇんだし、ハメ外そうぜ。』
「……他には誰か行くのか?」
『あぁ、特に決まってないけd‥『あれ!?陸くんと九条くんじゃん!』『っ北山先生!何でここにいんの!?』
突如電話越しから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『おぉこりゃまた偶然、北山先生まで来た……』
「とんでもねぇ偶然だな……汗」
『試しに北山先生誘ってみっか……ちょうど家族連れだし……』
「おい、急過ぎるだr‥『なぁなぁ、今週の土曜海行かね?』
『海〜?別に今週は家族と出かける予定なかったし家族連れて行くか〜♪』『んじゃ決まり』っおい!!」
『てなわけで北山一家も行くことになったから。』
「っ勝手に話進めんな!!」
『んじゃ当日はお前んちの近くまで迎え行ってやるからよろしく。』
「っt‥『んじゃ』_ピッ…切りやがった……」
『みんなで海水浴、いいねぇ〜♪』
「っお前なぁ……汗」
突然過ぎる話に頭を悩ます太輔なのであった。