第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
「ゆ、ゆうゆう!?」
「ゆり!今日はどこか遠出してたの?」
ゆりの目の前にいたのは優紀、そしてその周りには他のバタフライの面子が揃っていた。
「う、うん……ショッピングセンターに服を買いに行ったのと行きつけのお店でお昼食べてきたんだ!
ゆうゆう達はお仕事の帰り?」
「うん、そんなとこ!
グラビアの撮影してきたの。」
「へぇ……やっぱりこの季節は海とか?」
「今回はプールでの撮影だったの笑」
「プールもいいなぁ……」
「へへ〜♪
それにしてもゆり、結構服買った感じ〜?笑」
優紀はゆりがかってきたであろう服が入っている袋にお目を向けた。
「ま、まぁ……水着だけ買いに行く予定だったんだけど、
浴衣と私服も結構買っちゃった(苦笑)」
「水着買うなんて……近々海かプールにでも行くの?」
千尋は首を傾げながら聞く。
「えっと……キスマイの藤ヶ谷さんに誘われて……(苦笑)」
「「マジで!?」」
バタフライのメンバーは一斉に声をあげた。
「ちょちょちょゆり!
あのちょっとエロで有名な藤ヶ谷さんと海水浴って危なすぎ!」←
優紀はゆりの肩を両手で持ちすごい形相でゆりに詰め寄った。
「あの人にどんな目でゆりを見られるかって思うと……」←
彩華は頭を抱えた。
「「汚らわしい……」」←
紺堂姉妹は同時に声を揃えた。
「み、みんなひどい言い様だねぇ……(苦笑)」
「「だってねぇ……」」
「だって、あの人が女子受けいいのってテレビの中だけでしょ。←
キスブサとかで女の子が喜ぶようなセリフ並べてるだけだし。」
「相変わらず、優紀は藤ヶ谷さんへの当たりが強いわね。」
彩華は目をパチクリさせながら優紀を見た。
「そうかな?」
「……(苦笑)
ねぇ、そろそろ部屋に戻らない?」
「そうだね……あ、ちょっとみんな……」
優紀は他のバタフライのメンバーに声をかける。
「ゆうゆう?」
「あ、先に部屋戻ってていいよ!……てか先部屋に行って!」
「……?わかった……」
(変なの……)
ゆりは疑問を残したまま部屋に戻るのだった。