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藤ヶ谷パパの娘は人気アイドル!

第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり


「わかったか?三船、」



タイスケside


「別に、俺は貴方のことを邪魔しようとか、そんなこと少しも思ってないので。」



「ふーん……じゃあ、三船はゆりちゃんのことをなんとも思ってないんだ?」



「……えぇ、」



「これからも?」



「……あぁ、」



コイツ曰く、ゆりちゃんのことは何とも思ってないらしい……



でも、それならあの時自分から走り出してまだ彼女を追いかけただろうか……



まだそこら辺が引っかかる。



コイツが自覚してないだけで、本当はコイツもゆりちゃんのことが……



「じゃあさ、もう金輪際……ゆりちゃんに近づくな。」



コイツが変にゆりちゃんと居ても、ゆりちゃんを苦しめるだけだ。



初めからコイツがゆりちゃんのことを何とも思ってないなら、



ゆりちゃんの前から消えるべきなんだ……。



「……。」



まただんまりか……。



あの表情からは、正直何も読み取れない……。



だから、本当にコイツはゆりちゃんのことをどう思っているのかわからない。



「っちょそれは言い過ぎじゃないっすか?それに、
それを決めるのはゆりちゃんでしょ。」



言い過ぎ?



別に、コイツにはこれくらい言わないとわからない。



「……。」



「わかったか?三船……」



わかったなら、何かしら返事しろよ……返事しないのは、



結局お前もゆりちゃんのことが好きなんじゃねぇの?



彼女に興味ないなら、ここまで着いてこないだろうし……内山が仮に無理やり連れてきたとしても、



断ることはできるはずだ……それなのに、着いてきた……。



「……なんで、貴方にそこまで言われないといけないんですか?」



「っ!」



今まで俺と目を合わせてこなかった三船、そんな三船が、



初めて自分からこっちの方に目を合わせてきた。



「そういうのは、彼女の彼氏とかが言う言葉であって……貴方がいう言葉じゃないでしょ……」




「っ……」



何わかったような口なんだよ……お前こそ、何偉そうなこと言ってんだよ……



タイスケは憲吾のほうを睨みつけた。



「……。」



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