第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
「俺の問題だから……」
憲吾に視線を向けるタイスケ、憲吾もすぐその視線に気づきタイスケのほうを見た。
そして一言……、
「……なに、見てるんですか……?」
_カチーン!「……別に(黒笑)」
(むっかー!!無駄に余裕ある感じマジムカつく!!怒)
余裕を見せるように笑うタイスケ、だが心の中では全く正反対のことを思っていた。
「……。」
そして憲吾は特に表情を変えることなく視線を戻し、運ばれてきたパスタを口に運んだ。
_チュルルルル〜「……。」
「っ三船さん……あの……パスタ、美味しいです、か?」
「……あぁ、すごく美味しい。
ありがとな、わざわざ俺らを連れて来てくれて……」
「っいえ!私が、勝手に連れて来ただけですから(照笑)」
頰を染めるゆり、まさに恋する乙女そのものだった。
そしてその様子を面白くなさそうに見るタイスケ。
_ムスッ「……(怒)」
_ボソッ「「高校生相手に敵意剥き出しやんか……いい大人のくせに。」」←
そっと同時に呟くヒロミツとユウタ、2人は完全に第三者の目線で見ていた。
そんなキスマイメンバーをよそに、ゆり達はパスタを美味しそうに食べていた。
_チュルルルル〜「「……。」」((美味い……))
なんやかんやで食べ盛りの学生3人、大人達のことは気にせずパスタを食べ進める。
「マジで美味い!
また食べに来たいけど芸能人行きつけじゃ、これねぇよなぁ……」
「そ!ここは本来君たち一般人がくるような店じゃないの。
ゆりちゃんに感謝するんだねっ」
「何ムキになってんすか笑」
「っ……ムキになってねぇよ!!」
「藤ヶ谷さん……大人気ないですよ……チュルルルル〜」
「っゆりちゃんまでぇ……涙」
「「大人げねぇ野郎だ……」」←
((藤ヶ谷/ガヤはもう少し大人の余裕をつけたほうがいいな……))
「チュルルルル〜……そういやゆりちゃん、コンサートまであと少しだね!」
「はいっ
お二人は15日のコンサートに来てくれるんですよね?」
「あぁ!その時憲吾はゆりちゃんの選んだ服で行くから、見つけた時はよろしく笑」
「ふふ……はーい笑」