第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
「……ねぇねぇゆりちゃん、」
「はい?なんですか藤ヶ谷さん……」
「なーんで、三船たちと一緒なの?」
「っそれは……たまたま買い物で偶然会って……」
「ふーん……でもなんでここまで一緒なわけ?」
「っ……それ、は……」
(相変わらずグイグイくるなぁ……汗)
「ガヤ、いつもに増してグイグイいくねー」
「コイツはゆりちゃんのことになると……ったく……」
「……あ、そうそうゆりちゃん!
今日は憲吾の服選んでくれてマジありがとな!」
「え……?あ、はぁ……」
(内山さん、急になに……?汗)
「っ服……選び……?」
タイスケは驚いた様子で3人を見た。
「そっ!ゆりちゃん、マジセンス良かったよ〜♪」
「……。」
そしてタイスケは眉間にしわを寄せた。
「「……。」」
((あ、今ので火花がついたな藤ヶ谷/ガヤ……))←
「っ……汗」
(ぱ、パパみたい……汗)←
眉間にしわを寄せる姿はまるっきり父と同じだと思うゆりであった。
タイスケside
どうやら3人は買い物している時にたまたま会ったらしい。
でもだったらここまで一緒に来なくてもよくね?
「ふーん……でもなんでここまで一緒なわけ?」
「っ……それ、は……」
すんげぇ気になる……。
じっとゆりちゃんを見てると……
「……あ、そうそうゆりちゃん!
今日は憲吾の服選んでくれてマジありがとな!」
「え……?あ、はぁ……」
「っ服……選び……?」
三船の、服選び……?
っは……?
何だよそれ……
「そっ!ゆりちゃん、マジセンス良かったよ〜♪」
「……。」
藤ヶ谷タイスケ……
今盛大にムカついております……。