第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
こうしてゆりちゃんとお邪魔虫2人は俺らの隣のテーブル席に座った。
そして北山も一般人であるコイツらがここに来たことを疑問に思っていたようで早速声をかけた。
「……ゆりちゃん、彼らは?
新人のモデルか何か?」
「えっと……この人達は私の知り合いの方です。
……お二人は高校3年生でしたっけ?」
「あ、あぁ!ピチピチの高校3年生!」
黒髪のやつは随分賑やかそうな奴だ……そして三船は……
「……。」
案の定、無愛想な奴!!
なんでゆりちゃんがコイツのことを好きなのかが理解できない……。
「……ここは一般人が来るところじゃねぇだろ」
そうそう!ここは高校生のお子様が来るところじゃないの!!
もっと言ってやれ北山!
「っ……私が連れてきたからいいんですー!」
珍しく北山にも口答えするゆりちゃん、しかもムキになってるし……
「まぁまぁ北ミツいいじゃん、ゆりちゃんが連れてきたってことは
そんな危ない人たちってわけじゃなさそうだし」
逆に玉森は北山とは反対にそこまで警戒はしてなさそう……
「……。」
北山は未だ眉間にしわを寄せていた。
その様子が、ゆりちゃんのお父さんみたいと思ったのは内緒笑←
てか!なんでコイツらがゆりちゃんといるのか聞き出さなきゃじゃん!
ゆりside
テーブルに座るなり、北山さんに微妙にお説教された私、
ちょっとカチンと来て思わず口が悪くなってしまった。
三船さんたちはみんなが思うほど悪い人じゃないし!
むしろ、いい人で藤ヶ谷さんより好感度は高いし……←
「まぁまぁ北ミツいいじゃん、ゆりちゃんが連れてきたってことは
そんな危ない人たちってわけじゃなさそうだし」
玉森さんも、何気に酷い言い草……
だから内山さんはちょっと居づらそうな感じになっていた。
「……ねぇねぇゆりちゃん、」
「はい?なんですか藤ヶ谷さん……」
どうせこの人も同じようなこと言うんだろうな……
_ボソッ『お!恋に火花が付くのかなぁ♪』←
ユウはリュックの中からでも何やら楽しんでいた……。