第17章 ☆Story15☆ 熱い恋の季節のはじまり
ゆりは再び2人と一旦別れ、1階の食品売り場に向かった。
「……ユウ、今日のお昼はカロリーメイトでいい?」
『うん、大丈夫だよ!
それにしても随分お楽しみのようで♪』
「っうるさい……それと、必要以上に喋らないの……」
『はぁい笑』
そしてゆりはカロリーメイトを買い、ユウをリュックに入れたままの状態で渡してあげる。
「はい、あまり物音は立てないでよね?」
『わかってる!そういうゆりちゃんこそ、羽目外しすぎないでねぇ笑』
「っもぉ……」
用足しをすぐに済ませると、ゆりは急いで憲吾達の元に向かった。
「すいませんお待たせして!」
「全然大丈夫だよ!
てか結構早かったね笑」
「買うものは決まっていたので笑
それじゃ行きましょうか」
「そうだな!
てかゆりちゃんがバイク運転してるとこ見られんの!?」
「そんなお見せできるほど上手くないですから笑
じゃあ走らせて10分くらいなので!」
「オッケー!
憲吾、行こーぜ!」
「あぁ、」
3人はヘルメットをかぶりバイクに跨る。
「すっげぇカッコいい……」
「そんな褒めないでくださいよ笑
じゃあ私の後ろについてきてくださいね」
「おうよ!」
「あぁ。」
こうして3人はバイクを走らせ、ゆりを先頭に後の二人は後ろを着いていく形で走る。
そしてゆりの言った通り10分ほどで目的地にたどり着いた。
「ここです!」
「結構大通りから離れてるんだね……駐車場も物静かだし、
確かに芸能人が来そうな穴場かも…………」
「……あ、遠藤さんいつもお疲れ様です!」
ゆりが駐車場にバイクを止めた時、ふと1人の中年男性に気づく。
「「……?」」
「おおゆりちゃん!今日はプライベートかい?」
「はい!他にも誰か?」
「あぁ、キスマイのメンバーが何人かと来てるよ。
後はお笑い芸人の人も来てたよ。」
「……キスマイ?(苦笑)」←
キスマイという単語に顔を引きつらせるゆり、さてお店には誰がいるのだろうか