第16章 ☆Story14☆ 娘が心配すぎるパパ
『てめぇは黙ってろ九条。』←
『は、はい……』
「っ……(冷汗)」
(こ、こえー……)
「っ……(冷汗)」
(……藤ヶ谷さん、ごめんなさい……汗)
「あ、あのぉ……(汗)」
そしてタイスケは恐る恐る電話に出る。
『お前、いつまで娘にちょっかいをかける気だ?
いい加減にしろよ……』
さらに低いトーンの太輔。思わずタイスケは肩をビクリとあげた。
_ビクッ「い、いや……そのぉ……っ胸を触ったって言うのは本当にアクシデントなんです!
……っ俺がそんな奴に見えますか!?」
『見える。』←
「そ、そんなズバッと言わなくてもぉ……(汗)」
『お前は信用できない。』←
「……(泣)」
(返す言葉がない……涙)
「っぱ、パパ……(汗)」
『……おい、ちょっと俺に代われ。』
『なんでだ九条‥『いいから貸せってーの!お前じゃ話が一方通行だ。』っな゛!?』
『ほら貸せって、』
『っおい!』
タイスケが固まっていると、再び太輔と和真のやりとりが聞こえてきた。
そしてすぐに電話の相手が切り替わった。
『おい、』
「は、はい!?」
(あれ?声……同じ?汗)←
『俺は九条和真、あいつの同僚だ。』
「っど、どうも……」
『……お前、前々からヤラかしてるからな……アイツがああなるのも無理はねぇ。』
「は、はぁ……(苦笑)」
『まぁ俺が見る限りは、思うほど下心はなさそうだけど……』
「っ下心なんてそもそもないっすから!」
『ふんっ……10歳近く離れてる未成年にそう言う感情があるのも、どうかと思うけどな。』
「っ俺は……!ちゃんとゆりちゃんが好きで……」
『よく堂々と言えるな。アイツも聞いてるぞ。』
「っ……でも俺は本気ですから!
でもだからって、手をだすようなことはしません!
それじゃ、本人も嫌がって傷つくだろうし……」
『……お前も、そこまで馬鹿ではなさそうだな。』
「っな゛!?」
『アイツには、俺からも言っとく。でも、くれぐれも注意しろよ?
ゆりの周りには、色々と目を張ってる奴もいるからな……んじゃ、精々頑張れよ。』_ピッ
「っちょ!……切れちゃった……」