第16章 ☆Story14☆ 娘が心配すぎるパパ
『精々頑張れよ。』_ガチャッ
「っちょ!……切れちゃった……」
和真はそのまま電話を切ってしまった。すっかり取り残されたタイスケは口をポカンと開けていた。
「……俺、どうなんのかな(冷汗)」
「っさぁ……(苦笑)
和真くんが、説得してくれるみたいに聞こえましたけど……」
『でも明らかに好感度は落ちたよね。
いや、前々から落ちてるけど。』←
「っうるせーよ!
てか、目を張っている奴って……」
『まずは徹平さんに団司さん、涼介さんでしょ?
ドラマ関係だと柊さんとかも入ってそう!』
「マジかー……(泣)」
「……(苦笑)」
こうしてお昼休憩は終わり、その後ゆりはバラエティ番組の収録に向かうのだった。
太輔side
午前の授業が終わり、俺ら教員も生徒同様昼休み。
俺と九条は、職員室にて昼食をとっていた。
「なぁなぁ、ゆりとは最近連絡取ってんのか?」
「いや……そういえば、ここ最近はテレビ電話してないな……
まぁ、今のアイツは結構忙しそうだし……必要以上の干渉はしねぇよ。」
「ふーん……てか、ゆりも今頃お昼休憩とかじゃね?
たまにでは電話でかけてみたらどうだ?駄目元でよ。」
「……。」
太輔は眉間にしわを寄せつつも、スマホを取り出した。
「ゆりのやつ、喜ぶんじゃねーの?」
「……。」
(駄目元で掛けてみっか……)
太輔は駄目元でゆりに電話をかけてみることにした。
_プルルルルル…ピッ『もしもしパパ?
急に電話なんてどうしたの?』