第16章 ☆Story14☆ 娘が心配すぎるパパ
「あ、パパだ。」
「っ!?」
(ここでまさかのお義父さん!?←「お義父さん言うな(黒笑)」by.太輔
もしかして山田さん、報告しちゃった系!?)
ゆりのスマホにかかってきた着信は太輔、タイスケは顔を真っ青にしていた。
そんな事をよそに、ゆりは電話に出た。
「もしもしパパ?
急に電話なんてどうしたの?」
『ゆりか?あぁ、なんとなく。』
「な、なんとなくで電話かけてきたの……(汗)」
どうやら太輔はなんとなくで電話をかけてきたようだ。
『駄目元でな。お前は今休憩中か?』
「うん、お昼休憩ってところ。パパは?」
『俺も昼休み。九条と昼飯食ってくる。』
「和真君も一緒なんだ!」
『あぁ。少し代わるか?』
「うんっ」
『じゃあちょっと待ってろ……おい九条、お前ゆりと話すか?』
『だからいい加減先生呼びで慣れろよ。まぁいいけど、』
『ほら、』
電話の向こうからは2人のやりとりが聞こえてきた。そしてすぐに和真と代わった。
『もしもし?』
「あ、もしもし和真君?久しぶりっ」
『そうだな。最近はまた随分、忙しそうだな。』
「まぁ(苦笑)
今日は朝から晩までスケジュール入ってるんだっ」
『体調管理とかしっかりしてんのか?
お前の親父、しょっちゅう体調管理どうしてるかって、心配してるぞ?』
『っおい九条!お前余計な事『事実だろうが。』……』
「そっか、パパそんなに心配してくれていたんだ……でも、私は大丈夫だよ。
仕事もプライベートも充実してるから!」
『充実?まぁ、仕事はともかく……プライベートもか?』
「へ!?」
電話の向こうから聞こえる和真の声はイマイチ信用していないと言うような感じだった。
『特に恋愛絡み。お前の親父からもちょいちょい聞いてるぜー?
例えば……気になる奴、とかな(笑)』
「っちょ!///」
(パパぁ……汗)
和真はどことなく面白がっていた。
『だから九条!お前は余計なこと言わなくていいだろっ!』
『別にいいじゃんかよ。』
電話の向こうからは再び太輔と和真が口論するのが聞こえてきた。
「……(苦笑)」
(2人とも……汗)