第16章 ☆Story14☆ 娘が心配すぎるパパ
「ぬいぐるみの呪いって……人形の呪いの真似事かよ……」
『仕返ししてやるぅぅぅ!!どりゃあぁぁ!!』_ピョーンッ!
ユウはテーブルからタイスケの顔めがけてジャンプ。
「どわっ!前見えねーだろ!!」
タイスケの視界はすっかりユウにより遮られた。そして引き離そうとするが、
これがまた引っ付いて剥がれない……。
「ぐぬぬぬぬぅぅぅ……!いい加減離れろよぉぉぉ!!」_グググググ…
『やーだー!!』
「っちょっとユウ、そろそろその辺に……」
さすがのゆりも止めに入る。だがユウは離れてくれない。
ゆりはやむなくユウをタイスケから離そうと両手を使って引っ張る。
「こーらーユウ!!いい加減離れなさーいっ!」_グググググ…
『いーやーだーっ!!』
「っぅぅぅぅ……もおいい加減にしなさーい!!!」_ググググググゥゥ!
ゆりは力いっぱい引っ張る。そして……
_スポーンっ!
「きゃっ!」
「うわっ!」
『わあっ!』
タイスケの顔からやっと離れたユウ、だがユウを引っ張った反動で
ゆりは後ろへ、タイスケは前に、そしてユウは吹っ飛ばされてしまった。
_ドテーン!
「っうぅ……ん?
なんか、胸に違和感が……っな!?///」
後ろに倒れたゆり、怪我は特になし。ただ、
ゆりは胸に妙な違和感を感じた……。
『イタタタタ……ゆりちゃん力入れすぎ……って!!』
ユウはお尻をさすりながら起き上がったが、ユウの目にはとんでもないものが飛び込んできた。
「ったたたたた……なんだ?すげぇ柔らかい……こんなところにクッションが……っ!?///」
タイスケは思わず顔から耳まで真っ赤になる。
「っ//////」
「っふ、藤ヶ谷さん……」
「ええええええっとぉ……///」
「っ……早く顔をどけてください!!///」
『っこのラッキースケベ!
なにゆりちゃんの胸にダイブしちゃってんの!!』
タイスケはゆりの胸元に倒れてしまうという、
なんともラッキーなアクシデントに見舞われた……のだった(・ω<) てへぺろ☆