第15章 ☆Story13☆ コンサート当選
「コンサートチケット当たってどういうことだろ……あ!
そういえば、期間限定で抽選券配ってたんだ……そのやつで当てたってことか……」
『しかも2人一緒に当たるというミラクル……』
ユウはマジマジと画面を見ていた。
『確かそれって最前列で
観れるっていうやつですよね?』
『みたいだな』
『最初吾郎が当てたのに、
その次の俺まで当たったからな』
『正直驚いてる』
「だろうなぁ(苦笑)」
『でしょうね(^_^;)』
『でも嬉しいです』
『コンサート楽しみにしていてください!
素敵なものにしますから( *`ω´)』
『ありがとう』
『楽しみにしてる』
「……よし、こうなったらこのコンサートまでにMissYou完成させる!
完成させて、三船さんに聞いてもらいたい……」
『……恋のパワーって凄いわ……』
ユウは目をパチクリしていた。
『ありがとうございます!』
『それじゃあ』
『そのコンサートまでに
アレンジ曲完成させますね!』
『ぜひ三船さんにも聞いてもらいたいんです』
『そうか』
『なら、なおさら楽しみだな』
「っ……」
(三船さん……)
『はい!』
『じゃ、
俺はそろそろバイト再開するから』
『おやすみ』
『おやすみなさい!』
「……ふふふっ」
憲吾とのトークを終え、思わずニヤケてしまうゆり。
『ゆりちゃんすごく嬉しそうだね!
まぁ無理もないけど……』
「さーて!私ももう一息がんばろ!
あ、そうだ……ねぇユウ、」
『ん?どうしたの?』
「MissYouの歌詞、ちょっとだけ弄りたいんだけど……いいかな?
弄るって言っても語尾を「だ」とかを「の」に変えたりとか……」
『僕に言われてもよくわからないよ(苦笑)
ゆりちゃんがそうしたいならそうすればいいんじゃない?
だって桂木さんが全部ゆりちゃんに任せたんだからさ。』
「……そっか……」
『……美男さんのパパからママへの曲じゃなくて、
ゆりちゃんから三船くんへの曲に変えるんだね?』
「……うん。
あくまで、このアレンジ版は私の曲でもあるから……」
『なら、ゆりちゃんの思うままにやりなよ!』