第14章 ☆Story12☆ 気になること
お風呂から上がったゆりはご飯の支度をしていた。
『ねぇねぇゆりちゃん!さっきは軽くしか三船くんの話しなかったけど、
ファンクラブ入ったってほんと!?』
「今その話?(苦笑)
まぁ、ね……ちなみにペンネームはライオン丸だってっ
内山さんが決めたみたいだけど……」
『可愛い名前(笑)』
「だよね(笑)
でも、すごく嬉しいんだ……三船さんに、一度だけでもいいからコンサート……
見てもらいたいな……」
『そうだね(微笑)』
憲吾side
ゆりとユウが夕飯を食べている頃…
「なんでお前が俺のうちにいんだよ……」
「いいじゃんかよー(笑)」
部活も終えた憲吾は自分のアパートにいるわけだが、なぜか吾郎まで部屋に上がり込んでいた。
「ったく……」
「なぁなぁ、ゆりちゃんに言ったか?
ファンクラブ入ったこと!」
「……一応な。」
「よしよし(笑)
んじゃ、晩飯食べながらDVD見ようぜ!Dolceのコンサート!」
「お前……その為に来たのかよ……」
「イエス!まぁ、朝の班田のことは一旦忘れて気分転換しようぜ?」
「……。」
憲吾は渋々と夕飯の支度を始めた。
そして吾郎はDVDのセッティングをせっせと始める。
「……お前、ボクシング関係のやつばっかだな……」
吾郎はマジマジとDVDボックスを覗いていた。
「別に、興味あるのはそれくらいだけだし……」
「そのうちここがゆりちゃん関係のものでいっぱいになるのか……」
「てめぇ……殺すぞ(睨)」←
「憲吾さん怖いっすよ(苦笑)
半分は冗談だよ!」
「……。」
「……ちなみに、音楽プレイヤーには何入ってるかなぁ……」
今度は憲吾の音楽プレイヤーをいじり始める。
「あのな……勝手にいじってるんじゃねぇ「お!音楽はもう入れてある(笑)」
なんでそう干渉するんだよ……」
「親友の身としては色々気になるわけよ(笑)
なぁなぁ、飯まだー?」
「お前、晩飯なしな。」
「っちょ、ひっでぇな!こっちは客人だぞ!」
「お前が勝手に上がって来たんだろうが……」