第13章 ☆Story11☆ ドラマ撮影スタート
_紫鶴大学
「ここが紫鶴大学、君のパパが働いていたところ。」
「ドラマで、見たまんまですね……」
「うん……ほんと、懐かしいよ……ここでは、色々あったよ……」
「色々?」
「うん、君はまだパパからそんなに過去の話を聞いていないからわかんないとは思うけど……
ほんと色々あったなぁ……」
「どんなことがあったんですか?」
「撮影以外だと、初めてパパとママがキスをした場所♪」
「っえ!?」
「あ、2人の馴れ初めはまだ聞いてない感じか……」
「えっと……お寿司屋さんで2人が再会ことは聞いたんですけど……」
「ふふ……俺は他の人から聞いたことだから詳しいことはわからないけど、
陸君によれば、まだ両思いになる前、ママがパパの仕事場に来てね?」
「はい……」
「学生さんが見てる中、ママがパパにキスしたんだよ(笑)」
「……えぇぇぇぇ!?///」
思わず顔を赤くするゆり
「君のママ、結構大胆だったみたいだよ?特に、芸能界に入る前はね。」
「っ……///」
「ドラマの撮影中もね、ここで初めてまだ警察学校時代だった徹平君と団司君に出会ったんだよね。
撮影現場の警備員としてね。
あとは、事故とかもあったなぁ……(苦笑)」
「事故?」
「パパから、特に聞いてはいなんだね。
まぁわざわざ話すことじゃないからね……」
「何が、あったんですか?」
「……撮影中、照明器具がママのところに落ちて来て……」
「え……」
「それを、パパがママを庇うように突き飛ばして、そのまま……」
「っまさか、パパが……」
「……うん、重傷を負ったけど、命に別状はなし……その代わり、ママの記憶だけなくなっていてね……」
「記憶、喪失……」
「うん、記憶喪失になっちゃってね……でも、それがきっかけで2人は同棲。
記憶が戻ったその後もね。」
「そんなことが……」
「そう……本にする気になればできるはなし、多いよ?
まぁ他の話は、他の人にも聞くなりゆっくりできる時にね(微笑)」
「……はi.「ゆりちゃーん!何してんのー!早くこっちに来なよー!」
「早速藤ヶ谷くんにお呼ばれだね(笑)
行こっか?」
「そうですねっ」