第12章 ☆Story10☆ 縮まっていく距離
『ファストフードで打ち上げって感じですか?
羨ましいです(笑)
私は、簡単にお店に行くことはできないので(⌒-⌒; )』
確かに、吾郎が言うように彼女はだいぶ有名らしいし、
『まぁ、しょうがないだろうな。
お前、だいぶ有名みたいだしな。』
現にこないだだって……吾郎によればネット上でもだいぶ荒れたらしい……
そう簡単に遊びにとかも、行けないだろうな……そう考えると、
『だから、三船さんや内山さんみたいに
普通のお店でご飯食べるのとか、
すごくいいなーって思ってて』
けして輝かしいものだけではなさそうだ……。
もしかしたら、心の奥では孤独になっているのかもしれない……この文章が、
そう呼びかけているような気がした……
『芸能人っていうのも、大変だな。
体調管理とかは大丈夫なのか?』
体調管理は、大丈夫なのだろうか……ちゃんと休めているのか、心配になった……
『体調管理も立派なお仕事ですから!』
芸能人も、選手と同じなんだな……
俺らも、体調管理などには人一倍気にしている……。
なら、大丈夫そうだ。
『そうか、ならいい。』
『俺も、これからの大会頑張る。
お前も、頑張れよ。』
俺も、頑張らねぇとな……ここで、中途半端な結果で終わるわけにはいかない……
『はい!頑張ります!p(^_^)q』
「……(微笑)」
「随分楽しそ(笑)
んで憲吾、そろそろ食わねぇと冷めちまうぞ?」
「……あぁ、そうだな……」
(彼女も、飯食べてるみたいだし……そろそろ終わるか……)
少し、名残惜しいも気がした……
『それじゃ、そろそろこれで。
食事の邪魔になるだろうからな。』
『また、気軽にしても構わない。
返信はすぐにできるかわからないけど』
次は、いつ話すことができるんだろうか……
『ありがとうございます!
それじゃ、お言葉に甘えて
また連絡させていただきますね。』
『私の話に付き合ってくれて
ありがとうございました!』
けど、次はもう少しゆっくり話したい……
そう思った……。
『こちらこそありがとう』
こうして俺らの文章での会話は終わった。