第12章 ☆Story10☆ 縮まっていく距離
そしてゆりたちは涼介に送ってもらい解散となった。
「それじゃみんな、おやすみ。今日は家族とたくさん話せた?」
「「はい!」」
「はい、パパとも久しぶりに、楽しく会話ができました(微笑)」
「ゆり、すごい楽しそうだったもんね!」
来海はゆりの肩を突く。
「なら良かった(微笑)
それじゃ、明日からまたそれぞれ頑張って!」
「「はい!」」
「……(微笑)
じゃっ!」
そして涼介も事務所の方へ戻っていった。
「てなわけでおやすみー!
あ、ゆり!今日くらいはゆっくり休みなね?
アレンジの仕事だって焦ることないんだから!」
「あ、ありがと……」
「その様子だと、すっかりやる気だったようね。」
「っ千鶴!……わかった、今日は、お風呂はいったらすぐ寝るよ……」
「うちのセンターさんに倒れられちゃ困るもんね!
んじゃこれにてかいさーん!」
くるみの掛け声とともにそれぞれ部屋に戻るメンバー。
ゆりも自室に戻り、
「ふぅ……」
ソファーに座った。
『疲れたー!!』
ずっとバッグの中にいたユウは勢いよく出てきた。
「あ、ユウ……いたんだったね。」←
『ひっどーい!!』
「ごめんごめん(苦笑)
あ、お腹空いてるでしょ?冷蔵庫に焼うどんあるけど食べる?」
『うん!あ、ゆりちゃんはゆっくりしてていいよ!
レンジでピンすればいいんでしょ?』
「そうだね。じゃあ……私は先にお風呂入るね。」
『うん!』
ゆりは浴室に向かった。
「……みんなのお言葉に甘えて、今日は早めに寝よ……明日から、ドラマの撮影も始まるしね……」
ゆりは湯船に浸かり1日の疲れを落とす。
そしてふと、頭の中には憲吾を思い浮かべた。
「……三船さん……」
(今頃、何しているのかな……?ゆっくりテレビでも?それとも、今でも練習とかしいるのかな……)