第3章 ☆Story1☆ 人気者は大変
しばらく走り続けて……
「「待てーっ!!」」
「追いかけてこないでーっ!!(涙)」
(パーパーっ!!涙)
未だ追いかけてくる親衛隊、思わずゆりは父に助けを求めた。
その時……
_グイッ!
「きゃっ!」
突然後ろから腕を捕まれ、ゆりはすぐ近くの路上裏に連れて行かれた。
「っき、消えた!?」
「い、いや!さっき路上裏にいたような……」
親衛隊はゆりを見失ったあたりを探し始めた。
「っ……あ、あn.「静かにしろ。」んん!?」
男に路上裏に連れてこられたゆり、突然の出来事に頭が追いつかないゆりは
腕を掴んできた男に聞こうとしたが口元を抑えられてしまった。
「っ!?」
(私誘拐されんの!?)
「まだあいつらがいる……静かにしてろ……」
「っ……」
(助けて、くれたの……?)
「っおい!ゆりぴーここで消えたよな!?」
「あ、あぁ!」
「ちょっと行ってみようぜ……」
「っ……!」
「チッ……こりねぇ奴らだな……」_ギュッ…
男はゆりを守るように抱きしめていた。
「っ……///」
「……俺がケリをつける。
お前はここで隠れてろ。」
「っぇ……?」
丁度物陰に隠れていたふたり、男はゆりを離し物陰から出て行く。
「っあ……」
「しっ……バレんだろ……」
「っ……ごめんなさい……」
男は親衛隊と向かい合うように歩みだした。
「っだ、誰だお前!?」
「っおい、ここに女の子来なかったか!?
ゆりぴー!あのDolceの藤ヶ谷ゆり!」
「あ゜?
んなの知らねぇよ……てめぇら、何様のつもりだ。」
男は3人に向かって睨みをきかした。
「「ヒィ……っ!」」
「ここはお前らが来るとこじゃねぇ、
痛い目にあいたくなきゃとっとと失せろ……」_ゴゴゴゴゴ…
「「っ!?」」
((ら、ら……))
「ら、ライオン……?(汗)」
(なぜ背中からライオンが……汗)
男の背中にはライオンのようなものが飛び出ていた……。