第10章 ☆Story８☆　アイドルになる道

＿現在


「いろいろあって、ゆりちゃんたちはこの世界に入った……そして俺も、
今はマネージャーとして……」



「にしても、山田くんがマネージャーになったきっかけって……」



「片桐社長に、頼んで……無理を言って、今はシンフォニーの社員として働いています。
まぁ、ゆりちゃんや美澤社長に頼み込まれたって言うのもあるんですけどね。」



「にしても、本当に出世したね（苦笑）
彼女がいたころは新人マネージャーだったのに、今じゃ国民的アイドルのチーフマネージャで、
それに加え１番人気度が高いゆりちゃんの専属マネージャー……ほんと、君は色々と凄いよ。」



「改めて言われると、照れますよ（笑）」











「なんかあそこ、思い出話にふけてね？」



「まぁ、ゆり達がここまで来るのに色々ありましたからねー。
てか、藤ヶ谷くんいつまでいんの？」



「ゆりちゃんは行っちゃったし……帰っても暇だから後輩でもいじろーかなーって（笑）」



「「勘弁してくださいよ……」」



「にしても、お前らは俺のライバル役なんだよな……」



「まぁ、そうっすね。
俺は単純に片思いをしている金持ちのボンボン。魅月は、幼い頃から想いを寄せている幼馴染役……でも、
一番驚くところはここじゃないでしょ……」



「やっぱり、優紀ちゃんの役？」



「だって、なぁ……（苦笑）」



「……レ●ビアン。」←



「「そんな真顔で言うな！（苦笑）」」



「はぁ……ほんと俺ってライバル多い（笑）」



「……好きになった相手、間違ってるんじゃないっすか？」



「っそんなこと！
俺はちゃーんとゆりちゃんのこと好きだし！」



「肝心の本人はその気ないのに？」



「っい、いつかだよいつか！」



「ふぅん……」



「な、なんだよそのジト目……」



「……藤ヶ谷くん、獅依留のこと色々察してあげてくださいよ。」



「え！」



「……。」



「った、確か獅依留ってゆりちゃんと、幼馴染で……」



「っ……///」



一気に顔を赤らめる獅依留。



「……ウッソォ？」



「……てなわけで、どっちも頑張れー。」



「「めちゃ棒読み！！」」