第3章 ☆Story1☆ 人気者は大変
「はぁ……ママ、またママとお話したいよ……
ママに、たくさん話したいことあるんだよ……?
なのに、なんで……」
ママは私の夢の中に出てきてくれないんだろう……。
そんなことを思った矢先、ゆりのスマホにある人からのLINEの通知が来た。
_ピコーン
「……?
誰だろ……」
LINEを開き相手を確認するゆり、その相手は……
「っ……藤ヶ谷さん?」
(なんだろ……)
藤ヶ谷さんというのは藤ヶ谷タイスケさん、まるっきりパパとソックリな人なのです……。
だから、未だ違和感を感じて仕方ない……。
LINEの画面には…
『やっほーこんばんは!
今ヒマ?』
「……ヒマっちゃ、ヒマだけど……」
(今パパとのそっくりさんとは話すのはなー……汗)
先ほど太輔とイマイチな雰囲気になってしまったゆりは
ちょっと気まずかった。
『えー既読無視ー?』
『お兄さんショックだなー(T_T)』
「……別に、顔が見えないからいっか……」
『返信少し遅くなりました』
『よかったー!
返信キター゚(゚´Д`゚)゚』
「……泣くほどかな?」
(キャラは全くパパと違うから、いろいろ困るんだよなー……汗)
藤ヶ谷さんとは歌番組通して話すように……いや、
向こうから一方的な感じだけど……
こうしてちょくちょくお話しています。
『こんな夜にどうしたんですか?』
今は夜9時、ちょっと遅い時間。
『んー?』
『ゆりちゃんとお話したいなーって』
「お話かー……何話せばいいんだろ……」
『前っから気になってたんだけど!』
『俺とお父さんってそんな似てんの?』
「え゜……(汗)」
(この人、空気読めないんだよな……)←
『……まぁ』
『マジかっ!(°д°)』
『俺が老けんてのかお父さんが若いのか……』
『お父さんが若く見えるんです(汗)』
そう、パパは40過ぎてますがあまり容姿は20代の頃と変わってません。
叔父さんも……くるのお父さんとかも……全然……
『へー……会ってみたいね!』
『機会があったら(笑)』
「適当に流しとこ……」
(そろそろ眠くなってきたし……)