第9章 ☆Story7☆ 主演ドラマは…
_14年前
「うーうっ!」
「っ暴れんなよ!」
この時は百合が亡くなって1ヶ月ほどが経った頃、
柊らA.N.JELLは玉森家にお邪魔していた。
そしてゆりは廉に抱かれているわけだが、ゆりはなぜか暴れていた。
「はっ!
ゆりに嫌われてやんのー(笑)」
その場にいた裕太は少々嘲笑っていた。
「裕太くん……(汗)
ホントこの二人は……」
太輔はやれやれ状態。
「廉の抱き方がダメなんじゃないか?
ちょっと俺が変わってみてもいい?」
「……。」
柊に促されるが、廉はゆりを渡したくないのか目をそらした。
「やーやっ!」_ぽかぽか
ゆりは足をバタつかせ、まだ弱い力ながらも廉を蹴り始めた。
「あーあ廉さん!ゆりちゃん嫌がってる!
早く柊さんに変わってください!」
「っ……しゃあねぇな……」
廉は渋々ゆりを柊に渡した。
すると……
「えへへ♪」
ゆりはたちまち笑顔になった。
「なんだこの差!」
さすがの廉も驚いた様子で柊を見る。
「さすが柊さんです!廉さんとは大違い!」←
美男は拍手をしていた。
「おいっ!(怒)」
「マジウケる〜(笑)
あ!義兄さん、そろそろミルクの時間じゃない?」
「そういえば、そうだな……今作ってくるよ。」
太輔はミルクを作りにキッチンに向かった。
「ゆりちゃん、そろそろお腹空いたかな……」
「うー……」
「お腹空いているみたいだね(苦笑)
今パパがミルク作っているからそれまで待っててね。」
「うー♪」
「なんで柊には素直なんだよ……俺ん時は暴れてたくせに……」
「人格。」←
「ってめぇ!」