第9章 ☆Story7☆ 主演ドラマは…
打ち合わせが終わり……
「ふぅ……」
(この後は帰るだけ、か……)
席を立ち、涼介とともに帰ろうとした時、
「ねぇゆり!」
「ん?どうしたのゆうゆう。」
ゆうゆうと言うのは優紀の愛称である。
ゆりとはデビュー前シンメとして一緒に活動していた時期が多かった。
「ゆりってこの後仕事とか用事ってある?」
「ううんないよ。」
「じゃあこの後、お茶でもしていかない?
それにドラマ内で私たちの関係、結構重要になってくるぽいし色々打ち合わせ的なのもしない?」
「そうだね。どこ行く?
近場だと火天地区に新しくできたランシっていうカフェが結構有名らしいよ。
個室にもなっているから、芸能人も多くくるみたい。」
「私そこ気になってたんだ!それじゃ、ランシで決定でいいかな。」
「そうだね。」
「えー?ゆりちゃんたちお茶して帰るの?
ゆりちゃん行くなら俺m‥「「来ないでください(怒)」」
二人同時に言われたー!(涙)」
「「ドンマイ藤ヶ谷くん。」」_ぽん
獅依留と魅月に肩をポンと置かれるタイスケ。
「後輩二人に肩置かれるのも辛い……(涙)」
「後輩って(笑)
デビューは俺らが先っすよ?」
「キスマイは遅咲きで有名ですからね……」
「ホント彼……よくアピールするねー(苦笑)」
「そう言う柊さんも人のこと言えないでしょ(苦笑)
あんなにいい人&優しい人アピールしてたじゃないですか。
少々空振りしてましたけど(笑)」
「美男だけじゃなく、まさか山田くんにも言われるなんてね……(苦笑)」
「(笑笑)
にしても、こないだゆりちゃんと藤ヶ谷くんの熱愛噂、
雑誌で掲載されちゃったからなぁ……仕事に影響でなければいいけど……」
「……お母さんよりは、一応プロ意識は高いと思うから、
大騒ぎにはならないとは思うけど……でも、彼女の娘だからなんとも(苦笑)」
「現に、ヤラカシに近いファンも増えてきているんですよね……ついこないだも
追いかけられたみたいですから……」
「それだけ、有名になったってことだね。にしても、時が流れるのは本当に早いよ。ついこないだまで、小さかったのに……」