第8章 ☆Story6☆ ママの命日
「……なんか、ほんと芸能界って大変そー(苦笑)」
宏光も荷物をまとめながらドルチェのほうを見ていた。
「それだけ、本気だってことでしょ……にしても、」
太輔はとある方に目を向ける。
「みっくん♪」
_なでなで「……。」
(かわいい……ほんと来海ちゃんの妹に見えん……)←
「キタミツ、すっかり結月ちゃんに懐かれたね!
そういうキタミツも満更でもなさそうにじゃれ合う(笑)」
「うるせぇよ宮田。」
「いいなぁ……ゆりちゃんもこれくらい甘えてきてくれたらいいのに……」
ちょっと羨ましそうにするタイスケ。
「無理だろ。」←
「北山、そんなきっぱり言うなよ……」
「だって、完全にお前の一方通行だろ。」
「っそんなこと!
ゆりちゃん、すこーしは俺のこと意識してくれたし!
まだまだこれからだし!!」
「ふぅん……ゆりちゃん、あんまお前みたいなタイプは好みじゃねぇんじゃね?
精々お兄さん止まりだろ。」
「勝手に決めつけんなし!」
「ま、仕事に支障が来たさねぇ程度にしろよ。
お前、こないだ口が滑って彼女宣言したんだろ……」
「ギックシ!」
「バレバレだっつーの。すぐ情報入って来たし。」
「っいつかそうなるし……!」
「……どんだけゾッコンなんだよ……」
「みっくん好きなの。」
「ははっ……ありがとな(苦笑)
てっか結月ちゃん、そろそろお父さんたちのところ戻んなくていいのか?」
「まだみっくんといるの。パパはいいの。」←
「……(苦笑)」
(嬉しいけど……向こうからの圧が……汗)
「きーたーやーまー……(怒)」
宏光はすっかりヒロミツを睨みつけていた。
「北山が北山を睨む……何なんだろこの図……」←
(てか、あいつも本気でゆりを……)
太輔はタイスケに視線を向けていた。
「パパ、いい加減娘離れしなよ(苦笑)」
「……。」
(パパ、藤ヶ谷さんのことどう思ってんだろ……
これから色々と怖いなぁ……汗)