第8章 ☆Story6☆ ママの命日
ある程度休んだゆり達、ゆり達はお墓参りに行くことにした。
「ねぇねぇ、お墓ってここからどれくらい?」
タイスケはゆりに尋ねる。
「大体10分くらいで着きますよ。てか、さりげなく一番前歩いてますね……」
「そりゃあゆりちゃんのお母さんにちゃーんと挨拶しないとね!」
「……おいゆり、」
「っ!?
こ、今度は何パパ……(汗)」
後ろを歩いている太輔に声をかけられびっくりするゆり。
「……こいつは連れて行かなくていいだろ。」←
「っ!?
そ、それはさすがに言い過ぎだよ……(汗)」
「なんか、会わせたくない……」←
「パパ……(汗)」
(ここまで毛嫌いするとは……汗)
ちなみにレンに扮している百合、百合はこの日だけは空の街へ帰っている。
_昨夜
「明日、お前の墓参りだけど……意味あんのか?←
ここにいんのに……」
『一応私の魂の一部がレンに宿ってんの!
ちゃんと墓参りに行ってよ!?』
「そりゃ行くよ。ゆりはお前のことをしらねぇんだから……」
『でも、明日はただのぬいぐるみになるから話しかけても意味ないからねー』
「なんでだよ?」
『空の街に帰らないといけないし!
それに神様にも報告報告!』
「ふーん……ま、ぬいぐるみを持って行かなくていいから助かるよ。」
『そういわれると、なんか複雑……』
「明後日くらいには戻ってくんのか?」
『大体はね!』
「にしても、空の街って天国のことなのか?」
『まぁ、大体はね!
空の街は、死んだ人の魂が再び人の形になって……暮らしてるんだよ?
でも、死んだ人全員が空の街に行けるわけじゃないんだ……』
「いわゆる、地獄?」
『かなー!ずーっと働かせられるの。ほぼ休む暇なくね。拷問とかは、マレかな。
優しく言えば、天国の人のお世話をするのが地獄の人。
逆に言えば、天国の人は何もしなくていいの。自分の好きなことをする的な。
でも、だからって悪いことはダメなんだ。それは、地上世界と同じルール。
もし悪いことしたら、即地獄に送られるからね。』
「なんか、ある意味怖い世界だな……(汗)」
「だよねーw」