第7章 ☆Story5☆ 溢れる恋心
そして二人は機種の中へ
『コインを入れてね』
「うお!ここに入れんのか……400円分投入とっ……『モードを選んでね』また喋った!
ってか、どっち選べばいいの……?よくわかんねーからおすすめにしよ!」
「……。」
(ホントに初めてなんだ……汗)
『まずは、肩を組んでね。』
「肩を組む……ほいほいっ!」_グイッ!
「きゃっ!?」
タイスケはゆりの肩を掴んで自分の方へ引き寄せる。
「ほっぺもくっつけよ♪」_ムギュゥ
_ムギュゥ「……。」
今度はほっぺをくっつけるタイスケ。
「……。」
(こういうのは慣れてんだな……汗)
『3、2、1…』_カシャッ
『こんな風に撮れたよ』
「うお!意外といい感じ♪
普段から可愛いゆりちゃんがもっと可愛くなってる!」
「っ……恥ずかしいですからそういうの……!」
少し頬を染めるゆり。
「本当のこと言っただけだし!
でも、やっぱ本物を目の前にしてるが一番だね♪」
「っ……もぉ……」
『今度は、手を繋いでみてね』
「手を繋ぐ……やっぱ恋人繋ぎだよね♪
でも普通に手を繋ぐと見えないから、やっぱ顔近くだよねー」
「……。」
(藤ヶ谷さんって、“無駄”に女性リードするの上手いんだよね……)←
『3、2、1…』
_ちゅっ!
「っ!?///」
_カシャッ
「〜♪」
タイスケはゆりの頰にキスをした。
『こんな風に撮れたよ』
「っな、何するんですか!?///」
「顔真っ赤(笑)
かーわいっ♪」
『今度は、ギュウッとしてみてね』
「今度はぎゅうだって!ゆりちゃんからはしてくれないの?」
「しませんっ!(怒)」
『3、2』
「んじゃまた俺がするしかないじゃん!」_ムギュウゥゥ
ゆりを強く抱きしめるタイスケ。
「く、くりゅしい……」
『っちょっと!僕ずっと置き去り!』_ムギュウゥゥ!
「ぐえっ……く、苦しいってば……!(汗)」
ユウはバッグから飛び出したかと思えばゆりの首元に抱きついた。
『1…』_カシャッ
『こんな風に撮れたよ』