第4章 出逢うことの無かったふたり【火神 大我】
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───────rlrlrlrlrl・・・
「・・・っん・・・」
───────rlrlrlrlrl・・・
「・・・・・・あ・・・朝・・・?」
アラームをかけておいた携帯を手探りで探すけど、見当たらない。
体ごと動かして探すと、
「────っい"ったッ!!!!!」
体を床に打ち付けた。
・・・え?
「・・・っいったぁ・・・・・・
・・・っはぁ」
大きな衝撃でぱっちり目が覚め、
上に覆い被さる毛布を退ける。
目に入ってきたのは、白が基調の、シンプルな部屋。
「・・・え」
・・・何処なの、ここ・・・?
「・・・ん? ・・・えっ!?」
声がおかしい。
声変わりしてもこんな低い声にはならないだろう。
・・・一体、何が・・・
顔を洗って落ち着こう、と立ち上がって、壁に手をつく。
「っうえ!? た、高い・・・!?」
その瞬間見えた景色は、いつもより倍以上に高くて、ものが小さく見えた。
「な、なんで・・・」
─────何なの、これ。
・・・誰? 私・・・?
「・・・何が・・・」
───ブーッブーッ
「ひゃあ!?」
静かすぎる部屋に響いた着信。
慌てて確認すると、
【黒子】
とあった。
「く、黒子? 誰?」
メッセージアプリを開くと、
全部敬語の文面が。
【朝練忘れてたんですか?
先輩方がぶちギレしてますよ】
「あ、朝練!?」
遅刻・・・?
というか、学校・・・?
てか、学校どこなの!?
「・・・そんな、どうすれば・・・」
とりあえず制服を着ようとハンガーに手を掛け、袖を通した。
どうなってるの・・・?
夢・・・?