第1章 似た者同士は惹かれ合う?【花宮真】
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あの日から彼はこうして、
「アホ」「チビ」「ダセェ」「頭ん中ババロアかよ」とか言ってくる。
ババロアだったら死んでるでしょ。
『・・・今度はなんの用?』
「・・・いい加減そのジャージやめろよ」
『あんたに関係ないでしょアホ!』
そんな声を無視して、
勝手にテーピングを取っていく彼。
切れたから貰う、なんて。
『勝手に持ってかないの!』
「あー別にいいだろんなもん。
めんどくせぇ」
『・・・あんたも性格どうにかしたら?』
「お前に言われたかねーな」
きょうだい喧嘩かよ、みたいな。
やられたらやり返す。100倍返し。
そんなものが飛び回ってる。
あーあれあれ。半●直樹。
伏せ字で申し訳ないけど、あれあれ。
・・・え?古い?
・・・うるさいな。
あいつの性格はどうにかならないものか・・・
そう考えるとまた頭痛がしてくる。
『・・・余計疲れた』
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よく晴れた青空。
今日が晴れてて良かった。
本日は友人の結婚披露宴。
午後からだから午前中は学校に居る予定だけど。
早退しなきゃな。
「あら、柚井先生。
髪まで巻いちゃって本格的ね」
『大事な日なので、これくらいはしないと』
職員室でコーヒーを貰っていると、
巻いた髪をくるくると弄る事務員さん。
上手に巻けてるかな。
久しぶりだな、巻くの。
・・・花宮は、なんか言うかな。
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丁度いい温度で保たれている室内。
こういうとき、保健室の先生で良かったって思うんだよね←
「せんせー・・・って、え?」
『あ、原くん』
「なんか今日可愛くね?」
『え!? か、可愛い・・・?』
前髪で見えてないかと思ったら見えてたわこの子。
「ははっ、こんなスカート穿いてるしさぁ・・・」
『っ!?』
スッと撫でられる太もも。
今日は早退してそのまま向かおうと思ってたから、タイツだった・・・
『ちょ、や、っ・・・やめなさい!』
「ぶっ!?」
原くんのフーセンガムを割る。
顔全体にガムが弾けた。