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何よりも大切な君に。【黒バス】

第1章 似た者同士は惹かれ合う?【花宮真】





だ、だって、提出物は勿論、忘れ物や宿題提出忘れも無し!
しかも常に上位の成績で、バスケ部でも成績を残してるって・・・。


・・・こんなに情報知ってるのに顔知らなかった私はなんなんだ。



・・・そんなことより!

『あ、あんたほんとに花宮真・・・?』

「あ?他に誰がいんだよ」

『え、い、池田くん・・・とか』

「誰だよ」

よく保健室にサボりに来る奴だよ!


そのとき、

私は思い付いてしまった。


『・・・あんた、まさか』


猫、被ってんの?





「・・・だったらなんだよ」




・・・


・・・え、ほんとに?



自分で訊いたのに信じられなくて、
金魚みたいに口をパクパク。

「チクるのかよ?」

『・・・・・・ぷっ』

「?」

『っははは!』

「はぁ?」


不貞腐れたように眉を歪ませる彼に、
笑いしか沸き上がってこない。

確かに、教師としては言わなきゃいけないのかもしれない。

だけど。

『・・・ううん、言わない』

「?」

完璧な人間、嫌いだから。


どこか歪んでる方が人間らしいじゃない?


「・・・変なやつ」

『なっ!』

「・・・はっ。
でもまぁ、さっきのお前の怒鳴りは教師にチクられちゃやべえよな。」

『うっ』

言わないでください。

「・・・まぁ、気が変わるまで言わないでおいてやるよ」

『ぐっ・・・』


んじゃ、またな。せんせー。


そんな彼の嗤いを含んだ声が木霊する。

今の私にはそんな声、

悪魔の声にしか聞こえなかった。




・・・なんか、

命綱無しで綱渡りし始めた感じ・・・。




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