第2章 そんな毎日が幸せだった。【伊月 俊】
『・・・ここ、先生の家?』
「ん? うん」
『・・・。』
・・・、
・・・バリバリ金持ちじゃん!!!!
何このフロント的な!?
ホテルじゃんまぢ!
なんか管理人さん雰囲気違くない!?
これもうホテルの域だよね!?
『先生の裏切り者・・・』
「えっ」
アパートとか言ってたけどこれマンションでしょ絶対。
先生アパートだと思って住んでたの?
視界淀んでんの?←
──────────────---
『お、お邪魔します・・・』
「そんな緊張しなくていいよ。そのうち慣れるから」
絶対慣れないから・・・。
「あ、ここ使っていいから。
結構使ってない部屋あるから、使いたいなら使っていいよ」
『う、うす』
荷物は今度。らしい。
今日はとりあえず何もないから何か手伝おうかな。
『先生、手伝うよ』
「ん? じゃあ夕飯お願いしていい?
ちょっとやることあるから」
『分かった』
台所もまたまた広いな。
オープンしてるよ、色んな意味で。
また欠伸をした先生は部屋に消えていった。
・・・疲れてるんだな。