New【YouTuber】アバンティーズ内レンアイ禁止!
第2章 恋心
翌日_____
「昨日下に行ったら、ツリメもえいちゃんも居ないんだもん、驚いたって!!
俺、絶対怒ってるだろうなぁって思って、下行く途中に凄い謝る練習してたからね!?」
昨日のキスを俺たちが見ていた、
なんて当然全く知らないそらは、いつものように笑い話から会話が始まった。
「....うん、そだね。」
ツリメが、苦笑いをしながらそらに言った。
「ん? ツリメ元気ないけど、えいちゃんなんか知ってる?」
異変に気付いたそらが、俺に視線をうつして聞いた。
「あぁ、ツリメ朝から体調悪いみたいでさ。そっとしといてあげて?」
と俺がそう言うと、そらは
「大丈夫?」と当然のごとく優しく聞き、
「本当にヤバかったら、俺とかえいちゃんに絶対言えよ?」と言って、微笑んだ。
俺がふいに見たツリメの顔は、熱でもあるんじゃないかってくらいに、真っ赤だった。
小学校の時は、そんな感じで、ずっとそらばっか見てて、うわのそら。
俺のことは、やっぱり単なる幼なじみでしかないんだなって、思い知らされた。
だって、そらを見る目が俺とか、他のクラスメイトとはまるで違うし。