第3章 優しいアイツ
凛花:「えっ...。」
怜央:「えっ...。だってそうゆう風に返事してくれたんじゃなかったの?」
凛花:「えっと...いつまでも私に好き好き言うのも辛いだろうなと思ってOKしたらイタズラから解放されるかなと思ってしたんだけど...。」
すると彼は大きな目を数回瞬きさせてから「えー!」と叫んだ。
凛花:「そう言われても...。」
彼は相当落ち込んだのかその場にしゃがみ込んで顔を片手で覆いながら言った。
怜央:「マジかー。」
凛花:「うん。大マジ。」
そう返事をすると 彼はしゃがみ込んだまま私を見上げて言った。
怜央:「ねぇ。」
凛花:「何?」
怜央:「何でそんなにイタズラとか罰ゲームとかって思っちゃうの?何か昔にそうゆうことされたの?」
首を少し傾げながらな私に言った。
凛花:「ううん。」
怜央:「じゃあ何で?」
凛花:「だって長妻君と私じゃ釣り合わないでしょ。だから。」
怜央:「釣り合わないって何が?」
凛花:「見た目とかステータスっていうか何というか...。」
怜央:「?」
凛花:「分かりやすく言うと 長妻君は恋愛ドラマとか少女漫画のヒロインに恋して彼氏になるキャラだけど 私は主人公の女の子と同じクラスにいるモブだから。」
すると私の話を見上げながら聞いていた彼は 少し間を空けてからクスクスと笑って言った。
そんなに変なこと言ったかな?
そう思っていると彼はひとしきり笑った後で私に言った。
怜央:「そんなの関係なくない?」
凛花:「えっ...?」
怜央:「だって誰がどんなキャラだからとか何て話は架空の世界の話であって 俺達は現実の世界を生きてる。」
凛花:「うん。」
怜央:「現実世界ではその人のキャラ云々よりも 気持ちが大切なんじゃない?」
凛花:「それはそうだけど...。」
すると彼はクスクスと笑いながら言った。
怜央:「じゃあ決まり!取り敢えずさっき凛花ちゃんが俺と付き合ってもいいって言ってくれたから今から俺達はカレカノね。」
凛花:「取り消しはできないの?」
怜央:「できませーん。」
私の嫌そうな顔を見ても すごく満面な笑顔で応答してきた。