第1章 幼馴染のアイツ
顕嵐:「それなら良かったよ。」
そう言うと手はそのままでいつものように学校に言った。
登校してる時から周りの子からチラチラと見られてたけど 教室に着くなり私達の様子が今までと違うことにクラスの皆が気付いた。
特にあの2人の察知能力は凄くて私がまだ何も言ってない段階で私に飛びついてきて言った。
咲良:「おめでとー!」
結奈:「本当に良かったよー!」
すると隣の顕嵐はクスクスと笑いながら言った。
顕嵐:「まさか2人にも心配されてるとは思わなかった。」
咲良:「心配するに決まってるじゃん!」
結奈:「誰が見ても分かるぐらいアピールしてるのにそれに気付かない凛花は大丈夫なのかっていつも思ってたけど...。」
咲良:「その感じだと上手くいったみたいだね?」
顕嵐:「まぁ。一応。」
すると顕嵐は2人にニヤッと笑って言った。
顕嵐:「俺 欲しいと思ったものは必ず手に入れるんで。」
凛花:「〜⁉︎」
咲良:「⁉︎」
結奈:「⁉︎」
そう言うと2人は目を見開いて暫くパチパチとしてから ニヤニヤと笑って言った。
咲良:「顕嵐君って意外と肉食系だったんだね。」
結奈:「確かに。凛花との関係を見てたら草食な気もしなくはなかったけど...完璧に肉食系でしたね。」
咲良:「この草食系男子が多い中では貴重な男の子ですな。」
顕嵐:「そう?」
そう言うと顕嵐はクスクスと笑いながら自分の席に座った。
それと同時に予鈴が鳴り 2人も私に何か聞きたいみたいだけど とりあえず自分の席に戻った。
ー放課後ー
昼休みに2人からどんな感じで付き合うことになったのか問い詰められて机に顔を伏してると 顕嵐が私の顔を覗き込んできた。
顕嵐:「大丈夫か?」
凛花:「うわっ...!だっ...大丈夫。」
顕嵐:「そんなに驚くなよ。」
顕嵐はクスクスと笑いながらそう言うと 私の隣の席に座った。
顕嵐:「どうせあの2人から昼休みに根掘り葉堀り聞かれたんだろ。」
凛花:「うん...。でも2人のおかげで顕嵐への気持ちも自覚したからしょうがないかなって思って...。」
顕嵐:「本当にそうゆう所はお人好しだよな。まぁそうゆう所も好きだけどさ。」
凛花:「〜!...その不意打ちはやめて欲しい...。」
顕嵐:「ん?」
顕嵐はニヤッと笑いながら私を見て言った。