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気になるあの人

第1章 幼馴染のアイツ



顕嵐:「俺から告白されたことが嬉しいって分かった時点で 凛花は俺に完璧に惚れてるってこと。」

凛花:「でも!今までそんな風に見てなかったんだよ?」

顕嵐:「今まで凛花がそう思ってても 心の中ではそうゆう風に俺のことを見てたってことだよ。」

凛花:「そっ...そうなんだ...。」

そう言ってからふと気付いた。

凛花:「顕嵐...。」

顕嵐:「ん?」

凛花:「じゃあ...私達って...もしかして...。」

すると顕嵐は私の言いたいことが分かったのかニヤッと笑いながら人差し指を私の唇にそっと立てた。

凛花:「!」

顕嵐:「待って。まだその先は言うな。」

そう言うと顕嵐は私の目を真っ直ぐ見つめながら 相変わらず唇が触れそうな距離で言った。

顕嵐:「ずっと前から凛花のことが好きだった。俺と付き合って...?」

どうしてだろ...。

いつも見慣れているはずの顕嵐の顔が 今は見ただけで心臓が凄くバクバクする...。

顕嵐の顔が急にキラキラして見えて 周りにあるものが一切視界に入らない。

これが好きってことなのかな...。

私は顕嵐の瞳を真っ直ぐ見返すと 顔が熱くなるのを感じながら答えた。

凛花:「はい...。お願いします...。」

すると顕嵐は蕩けそうな笑みを浮かべながら私の頬に右手を添えた。

そしてそのまま僅かにしか空いてない距離を埋めるように顔を近づけた。

夕日に照らされた私達の影は光が差す隙間がないぐらい真っ暗だった。



ー翌日ー

凛花:「行ってきまーす。」

そう言って玄関で靴を履いて外に出ると 外にはいつものように壁に待たれて待ってる顕嵐がいた。

顕嵐:「凛花。おはよ。」

凛花:「おっ...おはよ...。」

階段を降りて門から出ると 顕嵐は私の隣に立った。

凛花:「なっ...なんか顕嵐が彼氏だなんてなんかイマイチ実感が湧かない.な..。」

顕嵐:「そう?じゃあこうしたら鈍感な凛花でも少しは実感が湧くかな?」

そう言うと私の手を握って指を絡め その手を自分の方に引き寄せると私の頬にキスをした。

凛花:「〜⁉︎」

顕嵐:「どう?少しは実感湧いた?」

凛花:「...十分過ぎるぐらい湧きました...。」

恥ずかしくてその場に座り込んでしまいそうになりながら言うと 顕嵐はクスクスとおかしそうに笑いながら言った。
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