第4章 再開
楽屋に戻ると相葉くんと松潤が心配そうに駆け寄ってきた。
「翔ちゃん!大丈夫?」
「翔くん、急に倒れたんだって?
病院行かなくていいの?」
「ごめん、心配かけて。
頭痛は治まったから収録は出来るよ。時間押しちゃってるよね?」
「さっきスタッフが来て少し遅らすって。
それより大ちゃんは?」
相葉くんが楽屋の入口の方を見てる。
「智くん?知らないよ?」
「え、そうなの?だって翔ちゃんのこと運んだの、大ちゃんだよ?」
智くんが?でも、目が覚めたときにいたのはニノだけだった。
「なんで智くんが?」
「翔ちゃん倒れたとき、俺ビックリして動けなくて
直前に大ちゃんが楽屋に入ってきて、倒れる寸前で翔ちゃんのこと抱き留めて、そのまま医務室に運んだんだよ。
俺は連絡係で楽屋に残ってて、だからてっきり一緒に戻って来るかと思ったんだけど」
「そうなの?ニノは何か知ってる?」
ニノを見ると
「ええ、俺が行くまでは大野さんが付いてくれてましたよ?
でも、スタッフに話してくるって出ていきました」
「あ~、だからさっきスタッフさんが来たのか…
随分タイミングがいいな、とは思ったんだけど、リーダーが話してくれてたんだ」
「でも、戻ってこないよね?どこ行っちゃたんだろ、大ちゃん」
話をしたスタッフが楽屋に来たくらいなんだから、智くんももう戻ってきてもいいはず。
どうしたんだろ?
「俺、その辺見てくる」
「翔くん、まだ具合良くないんじゃないの?」
「もう大丈夫だよ、それに智くんにお礼言いたいし」
皆に止められる前にドアを開け楽屋を出た。