第9章 深愛
熱を吐き出さずイッた翔くん…初めての経験に本人も吃驚してる。
翔くんのナカから抜け出した。
「ふっ、ん…」
艶かしい表情で身震いする翔くん。まだ余韻が残っているみたいだ。
「そのままじゃキツいね」
ゴムを外し新しい物を着け直した。
「え?」
翔くんを押し倒すと脚の間に入り込む。
「あ、ちょっと待って…」
「待たないよ…」
両足を抱え込むと一気に押し入った。
「ああっ!」
「もう止めるつもりだったけど、放置したら翔くんキツいもんね」
腰を押し付けるように翔くんの奥深くに入り込む。
「翔くんのナカ、凄い絡み付いてくるよ?気持ちいい?」
首を横に振る翔くん、ナカをかき混ぜるように腰を動かすと翔くんの腕が俺の肩を掴んだ。
「や、あっ!もう、駄目だ、って…」
「駄目じゃないよ…今度はこっちもね」
翔くんの中心を握ると、腰を動かすのと同じリズムで擦った。
「やぁ、やめ、あっ、ああっ!も、お…イ、く…」
「イッて?翔。また見たい…翔のイく瞬間の表情」
「ぃやああぁっ!…さとぉっ!……」
俺の肩にある手に力が入る…翔くんは背中を仰け反らせて熱を吐き出した後、ベッドに身を沈めた。
俺も翔くんに引きずられるように熱を吐き出すと、翔くんの上に覆い被さり抱きしめた。
「翔くん…?」
抱きしめてもピクリともしない翔くんを覗き込むと、ぐったりしたままで…
「翔くん⁉」
吃驚して大声で呼ぶと、長い睫毛を震わせながら瞼を開いた。
「ん…さ、としく、ん?」
「はぁ~…びっくりしたぁ…」
「な、に?ど、うしたの?」
朦朧とした様子で俺を見る。
「翔くん、今意識飛ばしてたでしょ?」
「え、嘘…わかんない、頭が真っ白になって…その後の事覚えてない」
「ふふっ、気持ち良かったんだ?」
「…良かった…と思う」
「なに、思うって?」
「だって、ワケわかんなくなったんだもん…ちょっと怖かったし…」