第9章 深愛
智くんの指が俺のナカに入ってきた。
今までは、智くんを迎え入れるために解してきたそこが
今日は一度達した後のせいか、ひくひくと動いてるのが自分でもわかった。
最初から気持ちいい…
いつもは無理矢理解して、智くんを迎える為に準備したのに
智くんの指先が入っただけで、奥へと引き込んでいるんじゃないかと思うくらい蠢いてる。
智くんの動かし方も優しくて、ゆっくりと時間を掛けてくれてるのがわかる…
でも、それがもどかしい。
そんな時、体に甘い衝撃が走った。
今までに感じたことのない快感…
さっき智くんにイカされた時も気持ちよかったけど、今の衝撃はなに?
「男の体でもあるんだよ、気持ちいい場所」
そう智くんが教えてくれた。
自分が気持ち良くなる場所なんてどうでも良かった…
智くんが気持ち良くなってくれることが、俺の喜びだったから。
智くんの指から与え続けられる甘い衝撃…
指じゃなく智くんが欲しい…
次に絶頂を迎える時は、智くんと一緒にイキたい…
「あああっ!やぁっ!さ、と…し、くん…いっ、しょが…いい…」
攻め立てられる中、やっとのことで智くんに告げた。
指がピタッと止まり引き抜かれた。
「んあっ!」
うっすらと目を開くと、智くんの嬉しそうな顔が目の前にあった。
更に近づく智くんの顔…
唇が触れただけでも体が疼く…
入り込んできた智くんの舌に夢中で吸い付いた。
「ん、ふっ…」
智くんがゴムを着け、ローションを垂らした…
早く智くんが欲しくてひくつくそこに
智くんの中心が押し当てられ入ってきた。
あまりの気持ちよさに体に力が入る。
「ああぁぁっっ…」
「しょ、くん…絞めすぎ…」
ゆっくりと動き出す智くん。
「や、あ…あんっ、あっ…」
強い快感から逃げたくて体を捩った…
「駄目、逃がさないよ…もっと気持ち良くなって?」
片足の膝裏に腕が差し込まれ抱え込まれると、体が固定された…
智くんの動きが激しくなり、快感が身体中を駆け巡ぐる…
こんな気持ちよさ知らない…
今までは智くんに抱かれてるだけで満足してたのに。
「あっ、あん…あ、さと、しく、ん…もっ、と…」
智くんに与え続けられた未知の感覚に抗えなくなっていった。