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イケメン戦国〜武将と私のmemories〜

第5章 当たり前


それは、光秀が独香に向けて発した音
ハッと瞳に光が戻る

「 ……? あれ、秀吉さんと…光秀さん? 」

秀吉「 っおい! 光秀お前何を! 」
光秀「 何勘違いしている。叩いておらん 」
「 え、っと…? 私、たしか 」

光秀「 頭痛で少し危険だったからな。音で呼び戻した 」
両手をパン と軽く鳴らす

( 猫騙し…? )

秀吉「 …独香、何か見たのか?よく起きる頭痛では無かっただろ? 」
「 見た…とは言えない…? 視界がぼやけて、何かが聞こえて…それから? 」

「 何か、しなきゃって…?? 」

自分でも何を言っているのか分からないのか ? を浮かべる

光秀「 ……分からないのなら仕方がない。
きっとお前の失った記憶とやらに関連しているのであろう 」
「 そうかな…? 」

( そのわりには、何も怖くないような… )

秀吉「 とりあえず、今日の活動は終わりだ。…もう休め 」
「 え? 」
光秀「 うなされてたら起こしてやる 」
「 あ、あの? 」
背中を押され、あれよあれよと布団に寝かしつけられる

「 もう大丈夫… 」
「「 だめだ 」」

「 …ハイ 」
素直に、寝る

一時するとスゥスゥと規則正しい寝息が聞こえた

光秀「 さて、何に従うのだろうな 」
秀吉「 分かるわけないだろ。三成の言っていたのはこれか? 」
光秀「 状況は似ていたが、ここまでひどくは無いだろう 」
秀吉「 じゃあ酷くなってるってことか? 」
光秀「 …さぁな。いずれにせよ、だ 」

一息おいて、ボソリと言う

光秀「 いつかは…何かと向き合わなくてはならんのかもな 」
秀吉「 …… 」

寒かった冬が終わりを迎えるとともに
少しずつ、謎が増えていく―
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