第4章 時代と歴史
三成「 私の部屋はここです。散らかっていますが… 」
ガラッっと襖を開けると…
独香「 大丈夫だ………よぅ?? 」
目の前に映るのは、本、本、本…。
独香「 すごい量…だ、ね 」
三成「 いつも読み始めると止まらないので…良く政宗様に『飯だっ!』って呼ばれます 」
独香「 …お母さんみたい、だね。まさむね 」
三成「 ふふっ。独香さんのお母様はどのような方なんですか? 」
首元へ布を巻き付け、チャキチャキと音が鳴る
独香「 お母さんは…えっと… 」
「 お前なんかっ!! 」
頭に響くように聞こえる声
独香「 っ…?? 誰… 」
三成「 独香さん? どうしました 」
独香「 あ、ううん。大丈夫だ、よ。」
三成「 そうですか? …よし。横や後ろも揃ってきました。
前、失礼しますね 」
そう言うと独香の目の前を三成が覆う
独香( ち、近い…。三成さんって細いように見えてやっぱり力あるんだな…
ふんわりしてて…目も綺麗なんだな )
三成の顔や雰囲気に目を奪われていると視界が一気に広がる
独香「 っ!?!? 明る… 」
三成「 あぁすみません! 一気に切りすぎましたか? 」
長い分を一気に切ったようで私の目に多くの光が入り込む
独香「 ううん、大丈夫だよ、ボーッっとしてただけなので… 」
三成「 良かったです。ここからは慎重にいきますね 」
独香( すごい真面目な顔…。三成さんってやっぱり頭良いんだろうな…
本の量的に…うん。あんなに読めないや…私 )
チョキチョキとはさみの音だけが響く