第8章 誕生日のキス
『何で、電話なんか……』
「俺以外の人に、
そんなかわいい声聞かせたらだめでしょ?」
電話口の二宮くんの声は
いつもより近くて、
「分かった?」
二宮くんと私の
ソファー1個分の距離より
二宮くんの声が近くにあって、
『……は、い///』
「あと、ワタシの好きなものぐらい
ワタシに聞きなさいよ(笑)」
『だって、二宮くん変態なことしか、』
「ほんとだよ?」
『……え?』
「みなみ以外、なんもいらない。」
『…………////』
いつもより、ドキドキした。
「だからさ、いい加減こっち来て」
『……うん。//』
二宮くんに近づくと、
腕をぐいっと引っ張られて
簡単に二宮くんの腕のなか
変なの。
こんなに近くで電話なんて。