第5章 肝試し【国見英】
気づくと、既に英が私の中に侵入し始めていた。
ドクドクと波打つソレに、口を押さえても声が出てしまいそうだ。
「ん!?ソッチかリンカちゃん!?」
今まで居た茂みが照らされている。
「動くよ?」
耳元でそう囁かれて、ふるふると首を振ったけど、英は見ていないようで、体制を整えて対面座位になった。
『んっ...ふ、ぁっ...ん』
手の隙間から漏れる甘い声。
「ちょっとまっつん...! ここら辺に居るハズって言ってたじゃん!」
「まぁまた折り返してから探せばいいんじゃないッスか?」
『...っひぁん!』
二人が会話するのを横目に、ただ快楽に溺れていると、英が腰を大きく揺らした。
「ソッチか!」
「なんかリンカさん探しみたいになってません?」
必死に懐中電灯を振り回す及川さんに、京谷先輩は呆れている。
「金田一たち、来ますよ。」
『...っん、はぁ...んっ、ふぁっ...』
英は、快楽から逃げるように動く私の腰をグイッと押さえつけて離さない。
「もー、及川さんオコなんだけど! まっつんの奴...!!」
そういってまた足音が小さくなっていく。
『...お、いかわさ、いった...?』
「っ...ヤバ...もうイってもいい?」
『ふぇっ?っん...あ、やぁ...ん!』
突然の激しい動きに、私は思いきり英のジャージをつかむ。
だんだんと力が抜けてきて、絶頂が近いことがわかる。