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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第4章 寝顔【牛島若利】[生誕記念]


唇が離れた隙に、ぐいっと若利を押し返す。


『若、利...。』


「...なんだ。」


『なんだ、じゃなくて...!見られちゃうよ!』


「む...手は良いのにキスはダメなのか。」

繋いだ手を指差して言う若利。


それとこれとはなんか違う...。


『それとこれとは、なんか違うんだよ...。』


「それに、別にここには誰も来ないだろう?」


そういってのしかかって来る若利。


『それも、別...!...っん』


不意にされたキスに、体が跳ねる。


『...んぁ...。』


「...嫌、か?」


少し悲しそうな声を出す若利。


彼の場合はこれがわざとでは無いのだから、

なおのことズルい。


『...いやじゃ、ない...』


若利は、繋がれていない方の手で私の顎をそっと持ち上げる。

そこから、そっと熱が伝わる。


「なら、...よかった。」




これは、覚達にみつかるほんの数分前の話。



fin.


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