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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第4章 寝顔【牛島若利】[生誕記念]


ガヤガヤと賑わう校内。


お客の呼び込みをしている生徒や、他校の人、コスプレをしている人が多く目に入る。


「あ、リンカだっ!!どーしたの~?」


声をかけてきたのは天堂覚。


私がマネージャーを勤める男子バレーボール部の3年生。



『3ー3の模擬店探してて...。』


今日は白鳥沢学園高校文化祭。


私のシフトは既に終わってしまったため、若利のところへいこうと思ったのだ。


「あー!若利クンね!3ー3は確か和風喫茶?だった気がするケド、若利クンのシフトはもう終わったと思うヨ?」


和風喫茶かぁ。


若利は、何を聞いても「秘密だ。」としか返してくれず、どんなお店を出すのかも聞かせてもらえていなかった。


『和風喫茶...。』


多分若利は着物姿を見られるのが嫌だったのだろう。


...なんか変なところで意地張るんだから。


「若利クン、シフト11時までって言ってたから、もういないんじゃない?」


時計を見れば、今は11時半。

『そっか、じゃあちょっと探してみるね。』

「うんうん、きっと若利クンもリンカを探してると思うよ」


リア充め~と言いながらツンツンしてくる覚と別れて、模索を始める。
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