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バレーよりも甘い[HQ/R18]

第1章 ♡ 好きって言ってよ【赤葦京治】


『ただいま~。』

私が疲れきって家のドアを開けると、やけにニコニコしたお母さんが私を立って出迎えた。


「お帰り、京治くん、来てるよ~。」

『そっか...。』

京治は、私の幼馴染みで、小中高とずっと一緒だ。高校にいってからは、クラスが離れてしまったのだけど。

そして先日、告白された。

委員会が遅くなって、送ってくれると一緒に帰った帰り道の公園で。


私は、『ありがとう』しかいえなかったけど、京治はちゃんと返事を待ってくれているみたいだった。


私がお菓子とジュースを持っていくと、京治は私の部屋で漫画を読んでいた。


「ん...。遅かったね。」

『ごめんね、友達と、立ち話してた。来るなら言ってくれればよかったのに。』

「拒否されるかと思って。」


確かに、私は事前に言われたら拒否してしまうかもしれない。

告白を受けてから、なんて気まず過ぎる。


『...そ、っか。それで、どうしたの?』

私は京治の前にジュースを置くと、京治の隣に座った。

「返事聞きに来た。まだ決まってないなら決まってないで良いんだけど...。」

『あ、やっぱりその事か...。っていうか私、決まってないっていうか、付き合うとかよくわからなくて。』

顔が見られなくて、空のお盆を見つめた。
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