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あなたの隣で

第1章 大きな手


とし君が高校生になり、私が中学生になった頃、
私は自分の気持ちに気付いてしまった。

お兄ちゃんとしてではなく、
男の人としてとし君のことが好きだ、と。

高校で野球部に入り部活に打ち込むとし君は、
背も伸びてどんどん男らしくなっていった。

私は行事や勉強で忙しそうだけど充実した毎日を送るとし君を見ていて、
早く高校生になりたくて仕方がなかった。

とし君と一緒に高校に通えたらどんなに楽しいだろう、
と三つも年下である自分を恨めしく思った。
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